アニマルセラピーの特長と注意点

「アニマルセラピー」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。
アニマルセラピーとは、動物の世話をしたり、触れ合ったりすることで、気持ちを安定させたりストレスを軽減させたりすることに期待できるセラピーのことです。

動物が好きな人は、可愛い生き物を見て心がほころび笑顔になるもの。
自然と空気が和み、楽しく過ごすことができます。
可愛がる中で自然と口数も増えて、他者とのコミュニケーションにもつながります。

そんなアニマルセラピーを介護現場で導入する場合、レクリエーションの一環として取り入れることが多いです。
事例として、トリマー養成所など、動物に関連する専門学校から学生と動物がボランティアで介護現場を訪問することがあります。
また、自宅で動物を飼っている職員が介護現場に連れてくるというケースもあります。

アニマルセラピーに適した動物は、うさぎ・モルモット・犬などです。
利用者に危害を加えたり、病気を移したりしないよう、安全上、衛生上の管理が必要です。
病気の症状がみられる動物や、気性が荒い動物はトラブルにつながるため絶対にNGです。

動物を連れてくる際は、介護現場を汚してしまわないよう、あらかじめシートを引いたり、犬の場合はマナーウェアを付けたりすることが必要になることもあります。
さらに、動物が苦手だったり、アレルギーがある利用者もいるため、しっかりと一人ひとりの状況を把握する必要があります。

特に子どもの頃、野犬に追いかけられたといった動物にまつわる嫌な思い出がある方にとっては、逆効果になってしまいます。
注意をしながら、ぜひ介護の現場に取り入れてみてください。